終電
三月雨


右手を伸ばして掴めばぐにゃり
潰れて指の間からぼたぼた落ちていってしまう
くすんだピンク色のそれは疲労

床で潰れたピンクがぶわり広がって
足元からどこかへ引きずりこまれ顔まで埋まる

なぜか眠たい

まだやらなければいけないことがあったのに





自由詩 終電 Copyright 三月雨 2019-09-26 19:58:46
notebook Home