透明銀河
ミナト 螢

風に吹かれた
白いブラウスの
襟が羽ばたくよ
折り目を外して

この手で何かが
掴めそうだなと
見えない人の
肩幅を探す

咲けば咲くほどに
淡くなる桜
誰の視力でも
届かずに消える

夢を飛び出すよ
磨いたシューズで

空白に座る
二人だけの詩
言葉ではきっと
伝わってしまう

その前に君を
笑わせてみたい


自由詩 透明銀河 Copyright ミナト 螢 2019-09-26 19:30:56
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