生きていたいだけなのにな
かの

君がやりたいこと、君が一生懸命になってる間。
「なんて小さいこと考えて」って思ってるでしょ、あたしのこと。
ごめん本当は君のそんなことあたしだってどうだっていいの。
でも君のこと好きなの。

毎日どう生きようか悩むの。
結婚しなくたって幸せになれるんだからって言うけど。結婚したいのはいいでしょう?
だからなんとなく、迫るものは迫るし、人間として、生き物としてね。これからの生活どうしようとか、どうしたいとか、でも今辛いのだってやだから。

少女じゃないんだからって思うでしょ?だからやなの、だって少女みたいなあたしが好きなくせに。
君が好きな何かはわたしにとってどうだっていい。でも君のことは好きなの。

ほんとはかわいいものに囲まれてたいし、人混みは嫌いだし、お肌はきれいでいたい。
何かを捨てて、また進んで、傷ついて、傷ついたこと忘れて、ああ、何かを書かなくちゃって、わたしだって思うの。

だから、生活を捨てられないよ。
君の最低な姿見ても、いつだって愛おしいから、だから君のものは何ひとつなくなったっていい。ごめん、でもわたしのものは何ひとつ失くなっても、汚れてもいけない。

そういうのすごくわがままだって思うけど。だからってわたし、捨てられないの。君のこと大事でいるよ。
ごめん、あたし生きていたいだけなの。


自由詩 生きていたいだけなのにな Copyright かの 2019-09-23 06:49:45
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