苦いお別れ
HAL
きみは怒りの沸点が決して低くはないぼくを
一度といわず二度怒らせた
一度は済し崩し的にぼくはきみを許した
でもきみは一年の空白を超えて
謝罪すらない二度目の怒りを忘れたかのような
突然のメールと電話をくれとの願いを寄越す
仏の顔も三度までという言葉があるのは
きみだって知っているだろう
ぼくは仏ではなく凡庸な唯の人間だ
少々厄介な手間と時間をかけたが
ぼくは躊躇なくきみを遮断した
別れはその殆どが
悲しい別れや辛い別れだけど
長く生きていると
そんな別れだけでなく
こういう苦い別れもあるんだなと
言い難い思いを感じながら
自由詩
苦いお別れ
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HAL
2019-09-21 08:38:12
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