雨の日
都築あかり

ぬるい雨粒が
わたしの存在なんか、
なかったことのように
重たい空から落ちてくる。

反射した空想世界を生み出す
水たまりを作っているね。

そこにわたしの姿は見えるの。
君の姿も見えるの。

鼓動と雨音はリズムを共鳴して、
今日も命を削りゆく。

それでも季節は巡り巡って。秋。


自由詩 雨の日 Copyright 都築あかり 2019-09-02 01:40:05
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