ホルスの朝
腰国改修

アンテナから滴り落ちるホルスの朝
遠くかけがえのない自分たちの微笑み
難いだろう?
間違えてしまったんだね
ああ
後悔の海はまるで泥沼かコールタール
その上さらに熱帯の豪雨
昔覚えた煙草が私の肺をそして
すべての必要な薬が私のこころを
頭を整数やら奇数やら
格言やら落書きやら
ボルノや自撮り写真やら
まるで私は座長のように極限を
泣きながら滑り落ちていくのです
だから夜な夜なアンテナを磨きながら
滴り落ちるホルスの朝を
健気に或いは図々しく
苦笑いしながら眠るために
ただぼんやりと待っているのです


自由詩 ホルスの朝 Copyright 腰国改修 2019-08-24 22:46:46
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