妖精を感じた夜
丘白月


満月は夜空に
一生懸命に
青空を創る
太陽に負けないようにと

白く優しい光が
見えないはずの
二人分の夢を
ぼんやりと浮かべている

流れ星をつかまえて
手をつないで
ゆらめきの中で
妖精を感じた夜のこと

藍色の空に揺れる星
数えきれない無限の星たち
ひとつひとつは
燃えるロウソク

妖精が夜空に
ロウソクに火を灯し
ぶら下げている
宇宙の風に揺れながら



自由詩 妖精を感じた夜 Copyright 丘白月 2019-08-11 20:43:31
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