君のいない詩
水宮うみ
君のいない詩を書きたい。
君がいないと書けないようじゃ、僕は僕と向き合えないから。
心の中の君が、ぜんぶ詩になってしまうから。
君から、言葉にならないものをたくさん貰った。
それは僕を詩にした。詩を僕にした。
君への恋から、僕の言葉は始まった。
でも、僕のぜんぶを君のせいにしたくない。
だから僕は、君のいない詩を書くよ。
君の笑う姿に、ちゃんと笑い返せるように。
自由詩
君のいない詩
Copyright
水宮うみ
2019-08-10 19:07:59
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