まるでシカク
るるりら

死角がない人を全能という
視覚がない人を盲人という
月の裏側に着陸した資格を
死角はそれで狭まったのか
視覚の拡張現実が伸びたと
月に尋ねて見るきはあるか

四角く仕切られた魚礁の魚
死角なく水がゆきわたると
月の力に導かれ全ての海を
視るためのレンズがひらく
四角い枠を飛び越えて在る
死を越えたつながりは蒼空

死角がないものは海底でも
四角四面の不自由の中でも
視力をまるで失っていても
月の力をたよりに歩いてる
資格があるとかないだとか
四面楚歌に貶めたとしても

空は四角には区切れない
海はすべて繋がっている

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即興ゴルコンダ(仮)というサイトで この題名での即興詩。
題名は こうだたけみさんです。



自由詩 まるでシカク Copyright るるりら 2019-08-04 11:20:30
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