星の子
丘白月


朝が来なかったら
夜を愛してしまうだろうか

月に恋して
眠ることを忘れて
もうなにも怖くなくて
ただ星を眺めていればいい

星の子が金粉のように
私を包んで笑ってるから

ほんの些細なことで
いつでも何かを失ったと思っていた
眠れない夜に一人泣いていた
誰も唄ってくれないし
手をひいて踊ってもくれない

星の子が夜空のカーテンを
永遠に開けると言った
私のためにだろうか
あの子も寂しいのかもしれない

今は一緒に踊る
星の子のために
星の子といっしょに
私は少しだけ強くなろうと思った




自由詩 星の子 Copyright 丘白月 2019-07-30 18:57:17
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