宇宙で待つように
丘白月
宇宙の公園にいるみたい
あなたのまわりに
星だけが浮いている
すいこまれてしまいそう
あなたは優しくささやいた
ずいぶん待たせたね と
その言葉だけで
私はふるえがとまらない
目を閉じて
一瞬で過去の風景に色がつく
すべての時間が動き出す
私は宇宙に溺れるように
息ができないまま
涙を流星にする
まぶたにあなたの唇が触れた
満たされる穏やかな
愛という名の永遠の時
暖かい春の日差しにも似た
あなたの温もりが
いつまでもまぶたに残る
まぶたを開けるのが怖い
でも今度はあなたは消えない
私の手を握っているから