ひまわりの妖精
丘白月


空が洗われ
陽は真っ直ぐ
ヒマワリを照らす

雨を飲んだ花の道
ナトリウム灯のように並び
集団下校を見下ろす

傘を引きずる子
立ち止まり雨合羽を脱ぐ子

黄色い帽子に
そっと座って笑う妖精

いくつも
いくつも

笑い声と一緒に
黄色い花たちは
並んでは弾けてゆく

なんども
なんども

いつまでも



自由詩 ひまわりの妖精 Copyright 丘白月 2019-07-20 18:31:37
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