反社会的人物
アラガイs


政治か?権力か?すべては権勢側からみた言葉の綾だよ、きみ。反社会的な行為にも理由があって、これが善かろうが悪かろうがただの脅しならば、そりゃただの暴力という訳だわな。あはは。笑。ということで、椅子はどけろ!並みに編みにだぶつき。おほ!歓楽街に事務所を構える暴力大好きボスは考えた。飴細工大好きな市長のオヤジ。ランプからチョコはもらえねえな。とは言ってみても街の大通り。人気ある教会のチョコ好きなヒトラ神父様からは飴細工なんてもらえない。 …さてどちらと手を組めば儲かるやら…。
悪徳な考えしかあたまには描かない歓楽街のボス。飴細工大好きな市長をなんとか自分の思い通りに動かしたくてヒトラ神父を街から排除する計画だ。
そこで手下をかき集めて言い放ったよ。
やい、てめえら、世界中の飴細工師を連れてこい。そしてランプ市長の前で見事な景色を造らせてやれ。
ただし、チョコレートは一切使うなよと細工師には釘を指せ。ラム酒に椅子はどけろよな。
やれやれ困ったことに手下のわたしはチョコ大好きな者のひとりだ。
あれこれ考えてそのことをこっそり市長と神父に告げるとわたしは街から逃亡した。
その日からわたしは裏切り者。組織から狙われる反逆者になってしまった。
飴細工好きな村からチョコ大好き人間が集まる街。村から街へ、街から都会へ西東、と動き廻る日々。 とうとう反社会的な人物としてポスターが貼られてしまったよ。「やあ、おめでとう!」おまえもこれで一人前の反社会的な人物だな…なんてボスのように喜んでいられないのが、一匹狼の辛いとこなんだよ。
へえ…明日は選挙戦か…背せかえる並み編み、だぶつきー。
彼の背にはチョコの卍、手には飴細工のドス。あたまには善人のしるし、五輪の傘が開いていた。





自由詩 反社会的人物 Copyright アラガイs 2019-07-06 03:23:41
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