池が言うには
丘白月


生まれたときは誰もいなくて
ひとりぼっちだったんだ

でもね雲さんがやって来て
雨をたくさん入れてくれたよ
その晩はとてもよく眠れたんだ

朝になったらドアを叩く音がしたよ
アヒルさんが飛んできたんだ

アメンボウさんが鼻をくすぐったよ
僕もいいかいと言いながら
キツネさんもやって来て顔を洗ってた

水草さんが私も棲んでもいい?って
どうぞと言ったら
メダカさんもやって来て
綺麗な水だねって褒めてくれたよ

嬉しかったんだ初めてだから
役に立つってほんとに嬉しいね



自由詩 池が言うには Copyright 丘白月 2019-06-28 21:12:18
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