わたしの嘘はわたしがよく知っている
Lucy
わたしの嘘はわたしがよく知っている
でもわたしの本当なんて
わたしにもわからない
もっと自分をさらけ出せとか
魂の叫びを!などと言われても
わたしにはよくわからない
独りよがりにならないように
伝わる抒情はむしろ極限まで抑え
控えめに言葉を削ったもののみと教わり
誇大や極端なものはいけない
独善や自己陶酔はいけない
と、学んで
傷みに泣き叫ぶ魂なんて
とっくに鎮めて
救済なんて諦めて
ようやく発声できた言葉が
詩であるはずもなく
詩が叫びでなどあるはずもなく
叫びが詩であるはずもなく