かげ
羽衣なつの




人形が落ちていきました

夏の、空に。

アイスクリームがとけるまで待てなかったのです。


お猿の絵をかいていた女の子が

「待って」

と ちいさくさけんで

人形をおいかけていきました。


木洩れ陽がふりそそぐ敷石道に

うつくしい ふたつのかげがのこっています。




自由詩 かげ Copyright 羽衣なつの 2019-06-14 14:48:19縦
notebook Home