ある日特別
黒髪

あらゆる行為を禁じられ
私は北極に立っているかのように感じた
もし周りの全てが敵だとしたら
頼れるのは
私自身とあの人の思い出だけ
そう思ってきた孤独な年月
何もなくても朝日を迎えないことはない
晴れた日だから

風が渦巻き
関わる人がいることを思う
私は何も知っていくことができない
どうやっても理解のできない感情が
きっと何かを損なうんじゃないかと思うよ
損ない続けることを強いる人よ
挫折と困難だった二十年間

もう腹の底まで
やってきた
ドルフィンフィッシュ
見せてやるぜ
悔しい気持ちと悲しい気持ちを
夢に託すすべを全部思考して
ああ夢よ殺されそうではないかお前は

いつかはきっと別れるということを
前提に語ろうじゃないかね
いつかきっと巡り合うこと信じても
やっぱり別れることを考えるのは難しいこと
そこだけにさ人が繁栄するための方法がある
だけれども私は感情を指針とした生き方を知らない
ルールを守っていればきっと何かいいことが起きる
そんなのは愚だよきっと
そんな思いに私は一度も陥ったことがない
これはラッキー?

花の名前を覚えよう
永遠ならぬ美のことを
楽しい日々を彩るために
壊されないことが愛の総体
包むことが罪なる夢のはしご
そんなに苦しみの中に飛び込むあなたに向かって
私に言えることは
全部言ってあげたよね
君も全部言ってくれる人だったよね
ケチケチなんてしないでさ
ただ心を壊していただけ
信じられぬほどあっさりと片づけられたけど

いつかは心の片隅に生まれて
離れていった置き土産として
感傷とは孤独
自分一人だけ
不透明な感情にとらわれる
融通無碍さが堕落して
はしごを上る怖さだけが
生きるためにしがみつける
感覚だった
くだらないならすべてがくだらないのだし
美しいなら美しいというだけのことさ
何を付与するかだけが生きることの個性さ
与えられることに満足していくだけだとしたら
与える喜びを知らずに終わるよ
だれしも選んでそれを愛せよ
ケチケチなんてするのはだめだよ


自由詩 ある日特別 Copyright 黒髪 2019-06-13 00:42:15
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