泥になる
あおいみつる

くろい闇の中で泥のように
身を横たえている

身も魂も宙に舞い上がり
銀河の果てを漂っているよう

眠りとは束の間の死のようで
欲望を一時的に放棄させる

また、この世の隠れ家のようで
束の間の安息をくれる

意識を失い深い眠りに落ちてゆく
その狭間には睡魔が住んでいる

くろい闇の中で泥のように
身を横たえている

睡魔がこちらを伺い嗤っている







自由詩 泥になる Copyright あおいみつる 2019-06-11 11:49:34
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