フルーツオブザルーム
水町綜助
夏のTシャツは、青リンゴの匂いがした
西日の照りつける中、光に透けた脇の下の
肌とコットンのスペース
伝う汗は、覗き見た生活のように
ゆっくり下へと
降
(
くだ
)
っていた
それは空想で、上着を脱ぐ、季節がくる。
降る前に、一旦気温は、体温を超え、
急激にさめていく放射冷却の星空
自由詩
フルーツオブザルーム
Copyright
水町綜助
2019-06-09 00:05:23