やぁ! さようなら!
渡辺八畳@祝儀敷

何も語らず、微笑みながら
君は夜の川へと飛びこんだ
じゃぽんという音とともに
鉛を溶かしたような色の水球がはじける
あっけにとられる間も無く急速列車が横切って
窓から見える人人人
ごく一部だけ鉛が浄化され
そこもすぐに再侵食され
皮膚の細胞ひとつひとつを由来がわからない風が撫でる


自由詩 やぁ! さようなら! Copyright 渡辺八畳@祝儀敷 2019-06-07 09:25:43
notebook Home 戻る