短歌になろうとして短歌にもなれなかったゴミ屑たち
TAT











セックスや
キスであるとか難しい
話は分からないが
あなたをただぎゅうっとしていたい
ぎゅうっとされたい欲望







浦沢直樹の
話になって
急にテンションを上げてきた
君に惹かれた







店員さんを
呼ぶ時に
店員さんへのリスペクトを忘れない人
店員さんへのリスペクトを忘れない自分を
相手に見せたいだけの人








女子どうしで
話してる時は
君は
獰猛なひとごろし狼みたいな
顔をしてるんだね
と思ってビックリした









ぼくたちは
むかしむかしは
それぞれの
いえの
ひとつしかない
テレビを占領して
ゲームをして
怒られたりしてたんだよ
親に


















何年も
前から
短歌にしたくって
それでも成らず
もどかしい
短歌のひとつ
ひとつのために
B面集を出すように
書いてるけど
実はぜんぶ
今さっき書いたやつだ










さらさらっと
急にこういうのを書ける俺は
やっぱ才能があるよなあ




読んできた本のかずがちがうからなあ



地元の図書館の検索棚の貸出カードとか



むしろおれの名前がかいてないやつの方が




少ないんじゃないの








自分で名前を鉛筆で書くやつな
パンチ穴の開いてるやつ
薬箱みたいな木箱の引き出しを開けるやつ






かいけつゾロリとか
マガーク少年探偵団とか




江戸川乱歩とか芥川龍之介とか


































荒野の狼とか








自由詩 短歌になろうとして短歌にもなれなかったゴミ屑たち Copyright TAT 2019-06-06 19:14:46
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