六月の頃
あおいみつる

つかまえた蛍を部屋中に飛ばした
蛍がふわふわと飛びまわり
妹とおいかけた
気がついたら朝だった

かたつむりがアジサイの葉をはっていた
ずーと見ていた
いつのまにか雨は上がった

かたちを変えながら流れる雲を
飽きもせず見つめてた
なぜか不思議だった
そして一日は暮れていった

つばめが低く飛んでいる
もうじき夏が来る





自由詩 六月の頃 Copyright あおいみつる 2019-06-04 14:54:00
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