夏を投げる
かんな
水面にキス、をした波紋の先に血液が流れる事実が愛しい、見上げる、あげる、ね。あの星々から落ちた涙と身体に雨が滴り落ちる、夏の夕ぐれ。何もない綺麗もない汚いもない、陽射しに目を細めて少しだけ君が小さくなる。雨上がりの虹を探したいと言う君の、焼けた首筋、誰にもあげない、振り向きざまに夏を投げる、あつい、受け取って。
自由詩
夏を投げる
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かんな
2019-06-03 17:15:02
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