海を見た
Giovanni
澄ました正装のように
白い波は悠々とした
砂浜は遥か彼方まで
カーキに揺れた
私は独り
この海辺に座り
あわれ と ああ
の
間にある
汚れた虹のような
渋味のある断崖を
夢想している
私を打った
海風は冷たく
私の体を打った
もう帰ろうか
おおお それなのに
私は確かに
たどり着きたいのだ
自由詩
海を見た
Copyright
Giovanni
2019-05-09 18:56:12