反応援歌
ただのみきや
青空の月の白さ
距離を縮める嘘と幼子の足どりで
君の春は靡く
裏地には満天のプラネタリウム
湛え切れずに流れて落ちて
爪先に当たる石ころたち
祈りのように置き去った
今そこにある過去
幾度も巡り来る過去が
古の女王の遺骨のように
丁寧に磨かれて往く
人恋しがる仔犬の
隠れ
飢
(
かつ
)
えた獣性に
裂けて捻じれて
往くがいい
晒された月の白さ
君は満ちることも
欠けることもなく
《反応援歌:2019年4月17日》
自由詩
反応援歌
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ただのみきや
2019-04-17 18:04:42
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