鎮めたまえ
坂本瞳子
言葉にするとそれはとても嘘っぽくて
この心の嘆き哀しみ悲痛なる想いは
誰に届くこともないであろう
この涙は流さずにおいて
せむし男の雄叫びに変えてくれよう
遥かの地の乾いた空の下
中洲に浮かぶあれは遠い日の
夢と忘れることはないけれど
大河はきっと運んでくれよう
多くのひとの願いとともに
自由詩
鎮めたまえ
Copyright
坂本瞳子
2019-04-16 19:05:39