春の歌
ミナト 螢

時計の針みたいな
たんぽぽは
指で触れてみて
巻き戻せるかな

過去の出会いや
未来の透明を
ささくれが沁みる
花びらを揺らし

長針も短針も
待たない今

僕だけの
タイムマシーンに
乗って
黄色信号を
見守り続ける


自由詩 春の歌 Copyright ミナト 螢 2019-04-14 11:52:35
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