ほんのり明るい
秋葉竹


思うんだけどさ

月に
祈っている声は
すき透る悲しみをかすかに帯びて
でもあの物語の舞台の入り口にもなるよね

それでね

木々をゆらす風の暖かさが
行方を見失った時
どこにも
忘れずにはいられない
さまざまな欠落の整理をしようと思うんだ


小さく簡単なもののなかに
光のあなたがいてくれるのなら
僕は切ない言い訳なんてもう
考えなくてもよいのかもしれないだろ?





自由詩 ほんのり明るい Copyright 秋葉竹 2019-04-13 21:52:00
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