昨日の信念と、今日の信念が変わる人が居る。
　
　一貫性の無い嘘つきだと、人は言う。
　
　そう否定する人は、今を生きていない。
　
　今の在りかを知らない。
　
　
　今日の為の昨日、明日の為の今日。
　
　人はそれを同時に生きようとする。
　
　明日は何が起きるか解らない。
　
　ただ、その代わりに今を生きるのではない。
　
　
　今とは、時間ではない。
　
　今とは、空間でもない。
　
　今には、理由など無い。
　
　
　自分自身の今でさえ変わって行くのに
　
　他人が変わる事を許さないのは
　
　束縛以外の何ものでもない。
　
　
　あらゆるものが消え去って行く時
　
　それを嘘や裏切りだと言って
　
　自分を傷つける事は、もうやめようと思う。
　
　
　
　
初作　2009．8．5
　
改定　2019．4．7