てるてる坊主と相合傘
小原あき

てるてる坊主と相合い傘
うっかり雲が太陽を隠す
しょげた背中が濡れている
この道の匂い、土の匂い
季節外れの雪が降り
繋ぐ手が寂しく冷たい

門出を晴れにできなくて
ごめんと泣いた君だけど
もう今までのように
会うことのない君だけど
君のおかげでいつでも
いつまでも
太陽はあるんだよ





自由詩 てるてる坊主と相合傘 Copyright 小原あき 2019-03-28 19:06:55
notebook Home 戻る