ハルの空、ハレの空(改訂)
ひだかたけし

書くべき物語はもうないのだった
すっかり何もかも失ってしまって
ただ生きて在ること、それだけが
残され 、〃うっとり〃桜を見上げ
もう何一つ
始まりゃしないのに
両手広げる、大きく大きく
天に向かい

ハルの空、ハレの空

揺蕩って、
今日も懲りずに生きて居る













自由詩 ハルの空、ハレの空(改訂) Copyright ひだかたけし 2019-03-28 12:10:33
notebook Home