正気
ミナト 螢

愛が美しい
言葉で語られ
手帳に書く時間も
ないくらい

肉体が支配する
頃にはもう

正しいレシピを
忘れたような
クリームシチューの
中にいるから

熱くて皮膚が
敏感になってる

破れそうな
囁きを鼓膜に

落としたピアスを
忘れるほどに

揺れていた夜の
日本語は変だ


自由詩 正気 Copyright ミナト 螢 2019-03-21 20:10:39
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