運命の人
ミナト 螢

稲妻を見た
同じ木の下で
あみだくじの
当たりみたいな形

二人の間に
透明な線路

導かれるのは
初めてなのに
全てを知ったような
低い声が

鼓膜を震わして
こみ上げる思い
月まで届く

券売機には
売ってない切符が
交換される
キャラメル ハイチュウ

どこへでも行ける
自由な場所で

互いの心を
駅と呼んだら
無人になんて
なりたくなかった


自由詩 運命の人 Copyright ミナト 螢 2019-03-20 20:49:03
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