故郷
ミナト 螢
ロウが落ちて
冷めてから固まる
誰かの足跡
みたいな雪国
二度とぶり返す
ことのない炎
身体じゅうで
押さえつけた気持ちは
ストーブの窓に
打ち明けた恋
薪の匂いが
広がる部屋で
残りの香水を
一緒に燃やし
明るい空に
一番星みっけ
終わったのは
冬だけじゃなかった
自由詩
故郷
Copyright
ミナト 螢
2019-03-19 21:15:24