はだか
犬絵
いとしくていとしくて
星空を仰いだその
裸の心
ではなく
裸の体
を
そこにみつけたい
ずっと伝えたかった
生まれ育った田舎の田んぼのあぜ道
泥まみれになって駆け抜けてたあの頃
まっすぐに夜空を見上げ
とても艶めかしい光を感じて
でも
そんなもの感じちゃダメだから
違うんだと言い聞かせた
心は
そっとだまされたふりをしてくれた
のどかなあの空間が
忘れられずに
覚えていて
私はいやらしいという朝と
恥ずかしいというちいさな声を
ただ黙って横目でみている
自由詩
はだか
Copyright
犬絵
2019-03-13 10:06:49