しぶとく生きようぜ
こたきひろし

しぶとく生きようぜ
たとえその生きざまがどんなにぶざまで惨めったらしくても
怯む事などない
しぶとく生きようぜ

しぶとく生きようぜ
たとえペンが剣より強くても
インクが切れたら役にたたない
世界の地図の上は点々と焼け焦げて
未だに燻っている
ふたたびこの国が火の海になっても
逃げるが一番
しぶとく生き残ろうぜ

しぶとく生きようぜ
たとえペンが剣より強くても
さすがに核爆弾にはかなわないけど
だとしても
書く爆弾で必死に闘おうぜ

しぶとく生きようぜ
たとえ夜空に打ち上げられる花火が綺麗でも
美しいのはあっという間だ
そんな人生
選んでどうする
しぶとく生きようぜ

しぶとく生きようぜ
何があっても
負けずに
悲しみに打たれたら
涙で洗い流そうぜ

しぶとく生きようぜ
しぶとく生きようぜ
しぶとく生きようぜ

たとえ最期は呆気なく死んでも
それはそれだよ
しぶとく生きていこうぜ


自由詩 しぶとく生きようぜ Copyright こたきひろし 2019-03-13 05:08:38
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