自由の歌
梅昆布茶

だれも自由をうばえない
君の自由は君だけのもので
でもね

僕の自由は遁走することだけなのだろうか

君の自由は時に逆走して過去や未来を変えようするけど
それを拒むものは自分自身なのかもしれないのだけれど

拘束の安寧に慣れましょうかそれとも
自由を崇めて更なる闘いを始めましょうか

自由を束縛するものは自由なんだって
変な理屈で僕はつい生きてしまうのだが

歴史は緻密に積み重ねられてこぼれおちてゆく
手のひらに残るものは些細な残滓の数々で

悲しい自分の自由はおいてけぼりで僕は
何処にも遊びにゆけない蝶々なんだってね

誰も自由をうばえない
僕の自由は咲かない花のように自由だ

でもいつかブラックジャックを持った屠殺人と
闘わなければならないのだけれど






自由詩 自由の歌 Copyright 梅昆布茶 2019-03-12 06:47:03
notebook Home 戻る