はっこうたい
かぜきり
青く澄んだ空のてっぺん
ぐるりとめぐるひかりの輪
きらきらまわる浅い淵から
湧き集まってくるあわい雪
それはまるであぶれた幸せ
そらにひろがるこぼれた幸せ
ひらりひらりとまいながら
くるりくるりとおりてくる
あぶれた悲嘆をあつめつつ
こぼれた歓喜をひろいつつ
ひとのあいだをかいくぐり
ひとのおんどをさけながら
ふれてはならぬと
またたいて
ほろりと土に
とけていく。
自由詩
はっこうたい
Copyright
かぜきり
2005-03-29 21:57:06