恐れない人々
ナンモナイデス


善を鏡のように磨いて、
小さな公園の隅においてみた。
来る人、去る人、
小さな池を覗いては、
帰ってゆく。
まるで善を見たような様子で。
鏡の存在に気づいても、
誰も恐れない。
今日も小さな池で、
自虐者の溺死体が浮んでいた。
誰も霊魂の存在など恐れない。
ただRECして、
リマインダーをかけ、
ネットに賭ける。



自由詩 恐れない人々 Copyright ナンモナイデス 2019-03-02 17:49:13
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