「風に戸惑う弱気の僕・・・」
と歌ったのは桑田佳祐だったが
今日は北風が強く
同じフレーズが何度も沸き上がってきた
朝から胃もキリキリ痛むし
なんとなく嫌な予感がしていたが
右往左往・チョイスにライスにランチして
ようやく雑用を几帳面に済ませ
疲労がピークでカラータイマー点滅し
家路を急いで風に飛ばされ
転んで・転んで転がって
白い記憶に遠い未来を覗き込んでいたら
遠くからゴミの収集車のチャイムの音が聞こえてきた
青空を覆っているような花粉に鼻の粘膜が反応し
くしゃみが止まらない
見えない花粉に怯えて布団も干せない
生来の臆病な性格は相変わらずで
自分でも呆れてしまうが似たような人種を目にすると
やらかすことが私に似ているので
自分を見ているようでがっかりする
黄昏と夕餉の匂いは私に落ち着きと安堵をもたらした
どうやら北風もおさまった様だ
「風に戸惑う弱気な僕・・・」と
人間の持つ共通な心情を桑田は表現した
そのフレーズが繰り返しこだましていた