肋骨
nonya
左側の
下から二本目には
幼い過ちが
絡みついている
右側の
上から四本目には
小狡い鳥が
棲みついている
左側の
上から三本目に
温かい実を
結びつけてくれた人
私は初めて
「暮らし」を知った
背中は語るけれど
肋骨は黙り続ける
私は背中に
喋らせながら
肋骨で
こそばゆい秘密を
守り続ける
自由詩
肋骨
Copyright
nonya
2019-02-09 08:27:36