nonya


岸辺を撫でる
さざなみは
私にいくつもの
音を書かせる

川面で弾ける
きらめきは
私にいくつもの
色を撮らせる

私の中には
川が流れている

花弁を浮かべ
渡り鳥を映し
雨を受け止め
やるせなく濁る

そして

ときどき
渦巻きながら
私に意味を
問い続ける





自由詩Copyright nonya 2019-02-02 08:53:28
notebook Home