逆流
ミナト 螢
心臓のインクリボンが
黒い点を打つ
静寂と私
足音が迎えに
来てくれるなら
明かりがなくて
良かったと思える
闇にこそ
吹きかけたい溜め息で
魂の十合目を
昇るから
乾いた唇に
紅を引いた
自由詩
逆流
Copyright
ミナト 螢
2019-01-24 15:43:01