寝覚めの悪い
坂本瞳子
束の間見た夢は
なんだったんだろうか
希望を覚えた気もしない
ため息をひとつ
鼻息が荒く
肩が震えそうになるのを抑える
天を仰ぐと雲が流れてゆく
俯いてまたため息を
抑え込もうと前屈みになって
さあ
歩き出そうか
自由詩
寝覚めの悪い
Copyright
坂本瞳子
2019-01-22 23:57:05