うんめいのひ
matuko
よくあることです
私がどこにいて、あなたが何処にいるのか
二人はもう戻れないことだけを知っています
そうして見知らぬ空を見る
一緒に 離れているこの地で
小さな掌に
突き落とされると何処かで知っていたのでしょう
それ以前に
どうしてか憎しみだけしかないということ
理由なきものなのです
救うことなど出来ぬあの地で
這うように生きるひと
ああこうしてまた後悔するのだ
五年前の路地裏で
遠い暗い夜道で
殺したいあなたもろとも全て
私はこうして苦しんでいるのに
三回とも笑っている
渇望していた
人というものの 役立たずの私は
まだ後悔の中
贖罪だけを
全てを許せずにいる