うんめいのひ
matuko

よくあることです


私がどこにいて、あなたが何処にいるのか


二人はもう戻れないことだけを知っています


そうして見知らぬ空を見る


一緒に 離れているこの地で


小さな掌に


突き落とされると何処かで知っていたのでしょう


それ以前に


どうしてか憎しみだけしかないということ


理由なきものなのです


救うことなど出来ぬあの地で


這うように生きるひと


ああこうしてまた後悔するのだ


五年前の路地裏で


遠い暗い夜道で


殺したいあなたもろとも全て


私はこうして苦しんでいるのに


三回とも笑っている


渇望していた


人というものの 役立たずの私は


まだ後悔の中


贖罪だけを


全てを許せずにいる


自由詩 うんめいのひ Copyright matuko 2005-03-28 11:21:11
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