花の葬列
umineko

何となく気分が乗らないとき
音楽も文字も
救世主とはならなくて
いや 
本当はわかってる
誰かのもとに幸せが届いてるのだ
私は
それに嫉妬している

自分の小ささが 
それもかなり致命的だが
とりつくろって
よかったねって理解者のふり
馬鹿みたいだ

失う方がマシかもしれない
ちょっとそれ、どおゆうこと?って 
ドラマのように詰め寄ったりして
恥ずかしいよね
失えるのはあの日の特権
私にはもう 権利もないよ

私に残されたのは 無難という抜け殻ばかりだ
いい人であることはたやすい
適当に相づちを打って そうですねーって
わかんなかったらグーグルに聞く
今のはやり今のきぶんお金の話ドラマの話
どこかの国の不幸の話

強烈な 目もくらむほどの たとえば
強く理不尽な愛情とかね
あれほどめんどくさくて
わがままなものはないだろうそれも十人十色だ
だけどあの激しさは
あの苦しさは もうない

残されたのは 花の抜け殻
感謝しかない
ありがとう




自由詩 花の葬列 Copyright umineko 2019-01-07 01:14:23
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