ディナー
ミナト 螢

琥珀のスープを
飲み干した時
同じ体温で
冬を知りたい

サラダの鮮やかな
赤い野菜に
つまづく事なく
食べられたら良い

パスタの重さが
運命のように
口の周りで
踊り出す後は

コーヒーの湯気が
髭を隠すと

銀色のスプーンを
綺麗に並べ
一緒に動ける
時計の針にしようよ


自由詩 ディナー Copyright ミナト 螢 2018-12-23 20:27:05
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