ベクトル
そおっと生きる
こうした方がいい
こうするべきだ
こうしなければならない
そんなような、根拠のない、納得できない 規則やしきたり そういった類のものを
愛想笑いしながら受け入れるのを
ただひたすら拒み続けてきた。
毒の入ったご馳走をそうするかのように
そうしたら
気付いたら
周りから誰もいなくなっていた
君以外
誰も
君は僕に求めなかった
何も
ただ与えるだけで
ただ与えてくれるだけで
ただ与えるだけで
ただ与えてくれるだけで
ただ与えるだけで
ただ与えてくれるだけで
・・・・・・・・
やがて
表が裏を求め
裏が表を求め
そして回り始めた
最初はゆっくりと 次第にはやく
回る 回る
表が裏となるために
裏が表となるために
回る 回る
一体のものとなるために
差別もなく権威もなく
一体のものとなるために