初恋
羽根

歳を重ねる度に
人間の落とす雫の大きさは
段々と小さくなり不安を感じるが

そんな時は気晴らしに
美術館の近くを散歩をして
入館して色々な絵画を見る

偶然か
横断歩道の向こうに
高校時代の君がいる
一年で終わった恋

でもどうして君は昔のままで
私は年寄りなのか
美術館で私が描いた
「初恋」という題名の絵を
見ている自分がそこにいた


自由詩 初恋 Copyright 羽根 2018-12-21 09:38:05縦
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