綱引き
そおっと生きる


傍から見ていると、僕が一人で沢山の沢山の人と綱引きしているように見えるかもしれない。

でも、僕は綱などは引いてはいない。

彼らが引いている多数の綱の先は、大きな大きな木に結わえられている。

その大きな木は決して抜けはしない。

そうこうするうちに、彼らの引いている綱が切れてその先の人たちは大きな尻餅をつく。

その度に、別の綱を持ってきて引くのだがそれも切れる。

同じことの繰り返しなんだな。

綱を強くするとその反動も大きくなるから、混乱も大きくなる。

今度の綱は大層丈夫そうだが、大丈夫か?



自由詩 綱引き Copyright そおっと生きる 2018-12-14 20:03:24
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